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二人展にお越しいただきありがとうございました

昨年11月の二人展にご来場くださった皆様、メッセージをお寄せいただきました皆様ありがとうございました。遅くなりましたが、心よりお礼申し上げます。
お忙しい中お越しいただき、本当にありがたく嬉しく思っています。

そして、一緒に展示してくださった柴田有紀様を始め、ギャラリーオーナーの中島様やご主人様にも大変お世話になりました。ゆったりとした時間でおしゃべりも弾み、楽しいひと時でした。

今回は、日頃描いている30号や15号の作品以外に、以前から少しずつ集めていた「ハコヤマ」さんの小さな額に合わせてとてもとても小さなキャンパスをつくり、そこに油彩を描き、嵌めて展示してみました。初めての試みでしたが、制作中も展示中も楽しくて仕方なかったです。

この小さな絵は何点か嫁いで行きましたが、その中でも一番小さな招き猫が行った先での飾り方があまりにも素敵だったのでご紹介させていただきます。

ご趣味の盆栽と一緒に飾っていただいています。
(❁´◡`❁) (❁´◡`❁)

梅の盆栽は未だ形になっていないとのことでしたが、開花している花も蕾も、植えられている鉢も、後ろの奈良美智さまの絵もどれもぴったり合っていて、豊田市美術館のポスターの色もマッチしています。

明るくて可愛いだけではなく、清々しさも感じる空間で、良いところに嫁いだなぁと嬉しく思いました。

グループ展に参加します

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

新年早々、見るのもつらいニュースが多いですが、そんなニュースに触れる度、何事にも真摯に誠実に取り組まなければという思いを強くする今日この頃です。

そんな中、サムホールサイズ(227×158mm)限定の小品展に参加します。
日頃大作をメインに描いている作家の小品が見たいという要望から始まった企画ですが、色紙サイズの書もあるようです。

何年も前に、今は閉館となった文芸春秋画廊で開催されたサムホール展に参加して以来の久々の参加で、油彩を2点出品しています。

お近くにお越しになることがありましたら、お立ち寄りいただけますと幸いです。

展示名:第13回新春・現代作家小品展2024
「AN MUSEUM」

会 期:2024年1月23日(火)~1月28日(日)
10:00~18:00(最終日は15:00)

場 所:ギャラリーくぼた
東京都中央区京橋2丁目7-11

・東京メトロ銀座線「京橋駅」[6]出口徒歩1分
・都営地下鉄 浅草線「宝町駅」[A5]出口徒歩1分
・JR「東京駅」[八重洲南口]徒歩10分

ガラス作家さんと二人展をします

平面作品と立体作品をコラボレーションさせることで新たな展示空間を創出されているギャルリ朔さんで2人展をします。
ガラス作家の柴田有紀さんとのコラボです。

今回、とても小さな油彩も描いてみました。
全日在廊の予定です。
ご高覧頂ければ幸いです。

日時 2023年11月23日(祝)~11月26日(日)

場所 ギャルリ朔 東京都杉並区久我山5-4-29

https://www.gallery-tsuitachi.com

 

現在制作中の作品「境界線」について About the current work, “the boundary”

Filled with emotions, heart buzzing, I’ve met this scenery somewhat relieving and awe.  For the first time, it showed me a slight sign, which drew me to draw something beyond the horizon over water.  That will make this “obscure concept” in my mind into reality.

It all started at the time of “Obon”, one of Buddist beliefs, our ancestors’ souls come back to our world.  I’ve visited my family’s grave where it’s located halfway up a mountain, standing beside the ocean.  Parked along the coast, and it was that sudden moment the scenery filled up my eyes, boundless sky and what lies beneath is vast ocean.

The water with the sunset casted is so calm, not a single wave, as if it’s furnished with green comfy rug the entire ocean.  Since all too often, it’s always windy and ripples everywhere, the calmness  is too unusual, almost horrifying.  Despite the fear, looking into the velvet like water re-recognized me the feeling wasn’t fear, it’s devout from that mystical sight.  No wonder why, it was from an old lesson from my youth.

“What lies beyond the sunset is a pureland.   While in Obon, the soul of ancestors visit us from far offshore.”

Coincidentally, the visit to the grave was during the Obon period.  This soundless ocean was just the right moment for souls to pass by.  I couldn’t help myself to finish the grave visit quickly and go back to see the ocean again.  Indeed, the mystic was already gone, wind was blowing, and a different sunset.

Drawing the thing beyond the horizon over water will complete the “obscure concept” into a clear answer.  That is…

where we came from and where to.  What it looks like to be there.  And has it anything to do with living in the moment.

To be clear, this story is not about religions.  Rather, it’s about the built up habits from youth roots into our unconsciousness.

胸の高鳴りにも似た心ざわつく感覚と同時に、安らぎや畏敬の念をも抱かせる景色に出会いました。
その時に僅かな兆しを捉えた気がした、遠い水平線のさらに先にあるものを現したいと制作しています。
水平線の先にある何かを描くことで、漠然とした概念でしかなかったことが、実感として湧きあがった感動を表現したいと思いました。

それはあるお盆のことでした。海から続く小さな山の中腹にあるお墓にお参りするため、車を海沿いの駐車場に停めて車外に出ると、目の前に夕暮れ間近な空が圧倒的なスケールで広がっていました。その美しい大空に感動し、さらにその下に広がる海の様子に目が釘付けになりました。

夕日に照らされた水面はトロンとして一筋の波も立っておらず、柔らかで気持ち良さげな緑色の絨毯が果てしなく敷き詰められているかの様です。ここの海は常時風が吹き、必ずといっていいくらいに波立っているので、風がそよともせず嘘のように静まりかえった様は不気味にさえ感じられました。けれども静寂の中、遠い先まで続くビロードの様な水面を眺めていると、神秘的で敬虔な気持ちが湧き上がってきました。何故ならこの不思議な風景が、幼少の頃に教わったことを思い出させたからです。

それは太陽が沈む落日のかなたに浄土が横たわっていることや、お盆には先人の霊が子孫に会いに遠い沖からやってきて、お盆が終わると海の向こうに帰っていくと言う伝承です。

奇しくも今日はお盆で、お墓参りにやってきたところです。この海は精霊が渡って来るための最適な状態なのかも知れない、自分がこの海の上を漂い飛ぶことになったらどれくらい気持ちがいいのだろうなどと考えながらさっさとお墓参りを済ませ、もう一度あの海が見たいと駐車場に急ぎましたが、終えた時には既に風が出て、夕日も海も別物になっていました。

その景色を見たのは僅かな時間でしたが、そのままずっと海を眺めていたかったと今でも思うのです。

水平線の先にあるものとは、人間がどこからきてどこへ行くのか、行ったその先はどうなっているのだろう。そして今を生きることとどう繋がっているのだろうかということです。

このお話は宗教的な話では全くなく、小さな頃から刷り込まれて心に根付き、私の深層心理を形作っていることから発せられたものですので念のため申し添えます。

※お盆とは、8月13日~15日の3日間行われる日本の1年に1度の行事。お盆の間はご先祖様の霊が「あの世・浄土」世界から、生きている私たちがいる「この世・現世」に戻ってくるとされ、ご先祖様へ感謝し供養を行います。再び戻っていくあの世での幸せ(=冥福)を祈り、3日間毎夕お墓参りをします。

Salon art3f Marseille 2023に参加します

Salon international d’art contemporain art3f Marseille 2023(2023年度 マルセイユ国際現代アート3Fサロン展)に参加します。

開催地:「PARC CHANOT MARSEILLE」国際見本市展示場
会期:2023年10月20日(金)~22日(日)(入場有料)

詳細は「2024年度マルセイユ国際現代アートサロン展」の公式ホームページをご覧いただけると幸いです。
https://www.art3f.fr/marseille-fr/

展覧会場は以下のPARC CHANOTのサイトをご覧ください。
https://www.marseille-chanot.com/

只今展示に向けて、絶賛制作中です。
作品内容について、次回のブログにアップしたいと思っています。

ホームページに掲載していただきました

嬉しいことに、お世話になっている日仏フィグー社(NFFJAPON)様のホームページに、拙作も取り上げていただきました。
海外とのコミュニケーションツールだそうで海外向けの内容で、クールなホームページです。

下記のURLからご覧になれますので、良かったらアクセスしてみてください。

http://www.nffjapon.com/artistes_akamotomachiko

金継ぎのこと

陶芸作家の安藝敏郎さんに金継ぎを教わって以来、ネット等で情報収集しながら金継ぎを続けています。出来上がった時の嬉しさもありますが、金継ぎされたものを使ったり使われたりしているのを見るとワクワクします。

金継ぎを始めた頃は、皮膚科で処方された薬を塗って抗生剤を服用しなければならないほどの酷い漆かぶれになりました。山に行くと漆かぶれになってしまうくらい肌が弱いので、金継ぎはやめた方がいいのではとのご忠告をいただきましたが、かぶれを繰り返えすうちに耐性ができると聞いていたので続けてみることにしました。
暫くの間は、ちゃんと防御していても金継ぎをする度にかぶれていましたが、最近は皮膚に抵抗性(免疫の様なもの)がついて、ガードをしておけばかぶれなくなりました。そのうち手袋やマスクをしなくてもかぶれないようにならないかなと、更なる野望(?)を抱いています。

安価なものでも、金継ぎを施すと上質な気がします。彩豊かで丁寧な暮らしをしている気分になります。

 

 

銅版画と額

資料の整理をしていたら昔の銅版画が出てきたので、パリの蚤の市で買った額にはめて飾ってみました。まあそれなりになった気がします。

額の力は凄いですね、額大事です。

でも、サインの仕方が間違ってるし…

 

LE SALON 2023に出品します

来年2月に開催されるLE SALON展に出品します。

展示する作品は、昨年エクサンプロバンスでのアートフェアに出品し、2021年7月16日付のブログにも掲載している作品「雨の音」をさらに発展させたものです。

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『冬の冷たい雨が、
木々の枝に、路上に、そしてコートに浸み込んでゆく。
それは心の中にまで染み込んでいくようだ。』

色の重なりで寒さを、透明の重なりで影を表現することを試みました。
影は、モノとして存在するのかしないのかと自問しつつ、
1/fの揺らぎを視覚で感じる方法はあるのだろうかと思い巡らせながら描きました。

“Cold of rain in winter drops onto tree branches, to the ground, and to my coat as if it soaks into my heart.”

Overlapping colors after colors for the expression of coldness, and overlapping transparency for shadows, asking to myself does shadow exist as a thing or phenomenon.  Or is it possible to “see” 1/f.  Wandering around my thoughts while painting.

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上↑にあげた絵と文章は、前述の通り2021年7月16日付のブログに掲載したもので、ルサロン2023展で展示する作品の元になった作品と、そのテーマやコンセプトについて書いた文章です。

このF15 号の作品では、足元や地面に焦点を絞って描いていますが、今度のルサロンで展示する作品は、もっと大きく捉えた構図で絵のサイズもF30号です。
厳冬の灰色の雲に覆われた空や、その空の下にある冷たく湿った繊細な空気と、それを映し取った濡れた地面のその寒々とした空気感を感じ取っていただけると嬉しいです。そしてその寒さの中で、足を地につけて淡々と生きている人(画中の人物デッサンがちゃんと立っているという意味ではなく)の生き様など思い描いて頂ければ光栄です。

今回の絵も、近いうちにHPにアップする予定ですが、写真ではなく現物をご覧いただきたいと思ってもルサロンの会場は遠いので、いつか日本でも展示できたら良いなぁと思っています。

 

会期:2023年2月14日~2月19日

会場:Grand Palais Ephémère(グランパレ・エフェメール展示場)

住所:Av. Pierre Loti, 75007 Paris

 

お近くにお越しの際は、お立ち寄りいただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

※元になったF15号の絵は、来週10月7日から始まるマルセイユで開催されるアートフェアでも展示します。