南仏のスケッチ

5月に行った南フランスの印象深かった風景を、水彩でスケッチしてみました。いくつかUPします。

セザンヌのアトリエの入口。ピンクの扉が可愛くて印象的でした。

2階のアトリエに差し込む光は、セザンヌの絵画から受ける印象と全く同じでした。セザンヌが生きていた時代に行ってきたような気がしています。

 

 

セント・ビクトワール山に登頂後、下山途中の中腹から山を振り返って見たところです。

不安定な空模様の日で、雷雲の雲間から差す日差しが山の斜面を照らし、壁面の白い石灰岩がドラマチックに輝いていました。そして、山頂の大きな十字架が小さく見えて、ついさっきまであそこにいたんだと思うと不思議な気がしました。至る所に野生のハーブが生えていて、タイムやローズマリー、レモングラスの香りを楽しみながらの登山でした。

 

マルセイユ港の夕日。

マルセイユ到着初日に見た港の夕日が、あまりにも美しくて感動し、3日連続で夕暮れの海を見に行きました。刻一刻と移り変わっていく空と海の様子をうっとりと眺め、海風に吹かれながら暗くなるまで波打ち際に身を浸し、夕暮れからブルー・モーメントそして夜の帳が下りるまで地中海を堪能しました。マルセイユは、治安が悪くて暗くなる前にホテルに引き上げなかればならないだろうと思っていたのですが、緯度の関係かこの至福の時間が長く続き、日没が遅いので、深夜まで街中をうろつく結果となりました。

 

 

エクサンプロバンスのサン・ソーヴール大聖堂(Cathedrale St. Sauveur)の壁に掛かっていた十字架。この教会は、5世紀から17、18世紀にかけての長い年月をかけてつくられているので、様々な建築様式が取り入れられています。重厚な歴史の重みを感じる教会で、至る所が凝っており、とても趣がありました。

他のスケッチも、そのうちお目にかけることができたらいいなと思っています。