Author Archives: akamotomachiko

『雨の音』について

9月に延期となっている展示が、予定通りに行われることを祈りつつ、出品作品のうちの1枚『雨の音』についてお話しします。

冬の冷たい雨が、木々の枝に路上にそして傘をさす人物のコートにも浸み込んでゆく。
それは心の中にまで染み込んでいくようだ。

色の重なりで寒さを表現し、透明の重なりで影を表現することを試みました。
影は、モノとして存在するのかしないのか自問しつつ、
1/fの揺らぎを視覚で感じる方法について思い巡らせながら描きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

最初はもっと大きな構図でとらえていましたが、今回は人物の影に焦点をあてて描くことにしました。
次は当初考えていたもう少し大きな構図で描きたいと思っています。

 

 

小さな招き猫たち

20年前のことですが、群馬県高崎市に行く機会がありました。早々に用が済み時間に余裕ができたので、どこか観光スポットに行ってみようということになり高崎観音(だったと思います)に寄ってみました。境内の様子はほとんど覚えていませんが、参道の光景は今でも思い出します。

緑が茂る坂の途中に出店があり、台の上に沢山の招き猫が大きさ順にきちんと整列し美しく並んでいました。猫好きで招き猫好きでもある私は、その思いがけない光景が楽しくてテンションが上がり、あまりのワクワクさを連れにたしなめられた記憶があります。
一人で訪れていたらならば、周りに遠慮することなく大小様々な招き猫達を抱えて連れ帰ったでしょうが、我慢して一つに絞り大事に持ち帰りました。シンプルな絵柄で一番楽しそうな顔つきの子を選んだのだったと思います。

連れ帰ったこの子はその後、モチーフとして作品にちょくちょく登場します。
家には招き猫が何匹かいますが、登場するのはいつもこの子です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後姿もなかなか良いです。
(20年前のものなので、汚れはご容赦ください)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ご存じの通り、高崎は『だるま』が有名です。高崎の招き猫はだるまと同じ製作方法のいわゆる張り子で作られており、質感だけでなく筆使いもだるまを彷彿とさせます。絵柄もクオリティーも個体によって様々ですが、どれも愛らしく魅力あふれる伝統工芸品です。

嬉しいことにこの子は人気者で、プレゼント用に暇を見つけてはチマチマと小さな招き猫を描いています。

 

 

 

 

 

現物と一緒に並べてみたら、随分と作者のフィルターが掛かっていることが分かりました。描いた顔は作者に似ると言われますが、描画力の無さと相まって可笑しみのある顔になってますね~。
本物の方がイケメン?だ!

 

SM’art展の開催日が変更になりました

2つの展示の開催日が変更になりました。

「15 ème Salon Méditerranéen d’ART Contemporain d’Aix-en-Provence2021」
(2021年度 LE SM’ARTエクス・アン・プロヴァンス現代アートサロン)

新たに発表された会期 2021年9月23日(木)~9月27日(月)10:00~20:00
(木)は日中はプレオープンのため一部ブースは閉鎖、夜間はヴェルニサージュのため午後7:00以降に招待客のみ入場
(金)は各出展者による関係招待者中心の制限入場あるため、来場者が限られます
(土)(日)(月)は通常オープン

入場有料(一般予定10€)

会 場  :エクスアンプロヴァンス、PARC JOURDAN
(パルク・ジュルダンエクス・アン・プロヴァンス都市緑地公園)

 

延期になっている2020年のSM’art展で発表予定ただった作品は、下記での展示発表になります。

Le Salon international d’art Contemporain Art3f Haute-Savoie Rochexpo 2021
( 2021年度オートサヴォワ・ロシュエキスポART3F国際現代アートサロン)

展覧会場 : Rochexpo – Hall A(フランス・ロシュエキスポ国際見本市会場・ホールA)
所在地: 59, Rue des Centaures 74801 La Roche-sur-Foron , France

最新の展覧会期  :  2021年10月8日(金)~10月10日(日)
初日は一般有料入場者も入場可能なヴェルニサージュ(内覧会)
入場有料(一般10€)

※会期中には感染対策を十分に取った上で、場内ガイドツアーやコンフェランスなど各催事が随時開催の予定ですが、10月の現地の状況によっては新型コロナ対策として、PCR検査陰性やワクチン接種などの証明書所持者を対象とする場合があります。

今までご縁のなかった場所での展示ですので、どの様な反応があるのかとても楽しみです。

フランスでの今月以降のコロナ感染予防対策の緩和政策が成功を収めると同時に、ウィルス接種が予定通りに進むことが前提ですので、まだまだ安心は出来ませんが、無事開催されることを祈るばかりです。

ご担当いただいている皆様には、延期続きでお手数をおかけしておりますがよろしくお願い申し上げます。

オーバルの額

4月に入り今までとは生活が一変、自由な時間が増えました。
次の仕事が見つかるまでの束の間、あれこれと手を出して楽しんでいます。
入手したまま積読状態だった読書から始まり、金継ぎ、洋裁や小物づくり、外壁のレンガ積み、伸びっぱなしだった植物の手入れ等々。なかなか会えなかった人にお会いすることもできました。(ちゃんとウイルス感染予防対策していますのでご安心ください。)

そんな中、久し振りに水彩画を描きました。
透明水彩を使うのが久し振り過ぎて、透明水彩の感覚を忘れてるなぁ~と思いつつの制作でしたので、稚拙な感じになってしまいましたが描くことは楽しかったです。

描いたのはオーバルの額に入れるための絵です。
その小振りな楕円の額は、初めてフランスを訪れた時にとてもお世話になった三澤直也さん恵美子さんご夫妻が、パリの蚤の市に連れて行ってくださった際にご購入されたもので、その場で「何か描いて」と渡されていたのですが、長い間そのままになっていました。

小さなサイズですが、一応パネルに水張りして描きました。
お預かりした当初から一緒に訪れた場所を描くと決めていましたので、透明水彩の感覚を確かめながらとは言え、取り掛かるとトントンと出来上がっていきました。

しかし、パネル上の四角い紙で見ていた時には思いも寄らなかったのですが、いざ絵を額にはめ込んでみたら想像していた印象とかなり違ってしまいました。
予想以上に空間がありません、ノルマンディーの空の広がりがどこかへ雲隠れしてしまいました。

額はとても素敵なのですが・・・。
楕円、難しいです。

額の裏側から釘をガンガン打ってしまったので、もう入れ替えは利かなそうです、ごめんなさい。

お世話になったお礼を、やっとお渡しできました。