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東京ステーションギャラリーに行ってきました

つい先日、「くすっと笑える絵画が描きたいと言っていたけど、今でもそうなの?」と息子に言われ、そいえばそうだったなと思い出しました。そんなことはすっかり忘れてしまっていたので、なぜなのか考えてみました。

私は割とシュールな笑いが好きで、ツボにハマって笑いが止まらなくなることもよくあり、笑いの沸点が低いとか、笑いのツボが分からないと言われます。

私自身もついつい笑いがとれることを言いたくなってしまう傾向にありますが、ボキャブラリーが少ないのと言葉のチョイスがおかしいのでなかなかうまくいきません。そんなことを意図せずに表現できた時に、クスクス笑えることになったりします。
絵画表現も同じで、笑いを狙うとつまらないものになりがちです。

くすっと笑える作品は今でも好きですが、笑えることに重きを置かなくなったのは、絵の本質ではないということに気付いたからかもしれません。

今は「明るい寂しさ」を表現したいと思い制作しています。でもこれも本質ではないのかもしれません。「明るい寂しさ」は、私の心の中にずっと根ざしているのもので、多分意図せずともそうなってしまう気がします。もしかすると他人から見れば暗いのかもしれませんが、私は明るいと信じています。

昨日、東京ステーションギャラリーで開催中の、藤田龍児氏の作品を見てきました。どの絵も全て、ひとつ残らず、ずーーーっと見ていたいと思ったというのが私の感想です。

私が思うくすっと笑いや、明るい寂しさや、表現の本質についての哲学的なことや、あれやこれや内包しているこんな作品を手元に置きたいけどそれは困難なので、早く帰って制作しよう、こんな風にジワジワと心に沁みる絵が描けるようにならなくちゃと思いました。

フランスでのアートフェアのご報告(2会場)

明けましておめでとうございます
本年もよろしくお願い申し上げます

新たな年に変わりましたが、昨年2021年10月に開催されたアートフェアで大変嬉しいことがありましたので、是非ご報告したいと思います。

一年半延期されての開催でしたので、遠方のフランスで発表できただけでも幸せに思います。
コロナ禍の中での開催のため、ご担当いただいた方々は大変だったと思います。ありがとうございました。

先ず、10月8日から3日間開催されたオートサヴォワ・ロシュエキスポART3F国際現代アートサロン(Le Salon international d’art Contemporain Art3f Haute-Savoie Rochexpo 2021)についてです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

開催場所となった国際見本市展示場「ROCHEXPO」は、スイスに近いアルプス山脈の麓にあるラ・ロシュ・シュル・フォロンというフランスのコミューンにあります。
関係者の方から「絵に満ちている湿気を含んだ静かな空気感が、このアルプスの麓の朝の空気感と同じ雰囲気を持っていて、この地に来るべきしてきた作品だった」とのご感想をいただきとても嬉しく、ラ・ロシュ・シュル・フォロンでこの絵を展示できたことは、とても良かったと思いました。

そして、一枚の絵をご購入いただいた方からギャラリーに届いたメールに、

「(私の絵は)幼少期を過ごした地の幸せと喜びに溢れた日々を思い起こさせてくれるようで、毎日鑑賞することが出来ることに心からの喜びを感じています。作品の様々な色彩の柔らかさが沢山の平穏と幸せをもたらしてくれます。ありがとうございます。」と綴られていたそうです。

こんなに作家冥利に尽きる言葉があるでしょうか。
リップサービス込みだとしても、これほど嬉しい言葉は他にありません。
「こちらこそありがとうございます!」です。

昨年、私の生活環境は大きく変わりました。26年間務めた職場を辞め、作品制作三昧の日々を過ごす予定でした。しかし悲喜こもごも色々なことがあったり、様々な制約があったりで制作に集中でず、自分に自信のない私は、このまま絵を描き続けていても良いのだろうかとモヤモヤとした気持ちの堂々巡りが始まり、思い悩み、制作がままなりませんでした。
そんな中この言葉をいただき、心が震え涙がこぼれました。
このまま続けてもいいんだと、背中を押してもらった気がしました。

どんなに思い悩んでも、私が描く内容は変わらないし変えられないことは分かっているのに、鬱々とした気持ちを切り替えることが難しかったので、前向きな気持ちになれたことをとてもありがたく感謝しています。

 

次に、10月14日から開催されたLE SM’ARTエクス・アン・プロヴァンス現代アートサロン(15 ème Salon Méditerranéen d’ART Contemporain d’Aix-en-Provence2021)についてです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

公式プログラムに大きく掲載していただきました、嬉しい限りです。

展示運営委員長の方のご意見を、人伝ですが伺うことができました。テーマやコンセプト、私の表現する思いをしっかりと汲み取っていただいていており安心しました。「これからもアートファンを楽しませる水と光の表現を見せ続けてくださることを願っています」とのお言葉もいただき、大変光栄に思います。

そして散歩するネコの絵「夏の空」が、フランスの子供達にも多くの笑顔をもたらしたと聞き、しめしめとひそかに喜んでいます。この絵は、構想が浮かんだ時も制作中もニヤリとしてしまうくらい愉快でしたが、展示でも楽しめた訳です。

年も新たになりました。今年は、作品だけでなく自分自身にも誠実に向き合う年にしたいと思います、勿論他人にも。
今年もよろしくお願い申し上げます。

LE SALON 2022に出品します

来年2月のル・サロン展に出品します。
次々と変異するコロナウイルスに翻弄される日が続く中での開催は、とても大変なことと思います。
関係者の方に心よりお礼申し上げます。

この状況の中、展示することができ、それ見に来ていただけるというのは、本当にありがたいことだと思います。
無事に開催されることを祈ります。

 

会期:2022年2月15日~2月20日の毎日11:00~19:30 (初日は17:00~22:00まで内覧会の予定です。)

会場:Grand Palais Ephémère(グランパレ・エフェメール展示場)

住所:Av. Pierre Loti, 75007 Paris

 

お近くにお越しの際は、お立ち寄りいただけますと幸いです。
よろしくお願い申し上げます。

10月は展示が2回、芸術の秋

◆Le Salon international d’art Contemporain Art3f Haute-Savoie Rochexpo 2021
( 2021年度オートサヴォワ・ロシュエキスポART3F国際現代アートサロン)

会期:2021年10月8日(金)~10月10日(日)
初日は一般有料入場者も入場可能なヴェルニサージュ(内覧会)

会場:Rochexpo – Hall A(フランス・ロシュエキスポ国際見本市会場・ホールA)
所在地:59, Rue des Centaures 74801 La Roche-sur-Foron , France

 

◆「15 ème Salon Méditerranéen d’ART Contemporain d’Aix-en-Provence2021」
(2021年度 LE SM’ARTエクス・アン・プロヴァンス現代アートサロン)

この展示は、9月23日からとお知らせしていましたが、予定より3週間延びて10月14日からになりました。
開催に向けての準備は、フランス政府から指示されている新型コロナウィルス感染拡大防止のための具体的なガイドラインに沿って整えられているそうなので、無事に開催され、多くの方々に楽しんでいただけることを願っています。

新たに発表された会期:2021年10月14日(木)~10月18日(月)

会場:PARC JOURDAN(パルク・ジュルダン エクス・アン・プロヴァンス都市緑地公園
所在地:Avenue Jules Ferry, 13100 Aix En Provence, France

フェアHP:https://www.salonsmart-aix.com

 

お近くに行かれるついでがありましたら、よろしくお願い申し上げます。

『雨の音』について About “the sound of rain”

10月に延期となっている展示が、予定通りに行われることを祈りつつ、出品作品のうちの1枚『雨の音』についてお話しします。

While I’m hoping for the exhibition to be held in October, which is already been delayed, I would like to talk about one of my work, “the sound of rain”.

『冬の冷たい雨が、
木々の枝に、路上に、そしてコートに浸み込んでゆく。
それは心の中にまで染み込んでいくようだ。』

色の重なりで寒さを、透明の重なりで影を表現することを試みました。
影は、モノとして存在するのかしないのかと自問しつつ、
1/fの揺らぎを視覚で感じる方法はあるのだろうかと思い巡らせながら描きました。

“Cold of rain in winter drops onto tree branches, to the ground, and to my coat as if it soaks into my heart.”

Overlapping colors after colors for the expression of coldness, and overlapping transparency for shadows, asking to myself does shadow exist as a thing or phenomenon.  Or is it possible to “see” 1/f.  Wandering around my thoughts while painting.

 

 

 

 

 

 

 

 

最初はもっと大きな構図でとらえていましたが、今回は人物の影に焦点をあてて描くことにしました。
次はもう少し大きな構図で描きたいと思っています。

It started with wider composition, gradually focused onto person’s shadow for this time.  For the next time, I would like to work on a wider one.

下は、最初のラフスケッチです。

The sketch below is a first rough sketch.

 

 

小さな招き猫たち Little lucky cats

20年前のことですが、群馬県高崎市に行く機会がありました。早々に用が済み時間に余裕ができたので、どこか観光スポットに行ってみようということになり高崎観音(だったと思います)に寄ってみました。境内の様子はほとんど覚えていませんが、参道の光景は今でも思い出します。

緑が茂る坂の途中に出店があり、台の上に沢山の招き猫が大きさ順にきちんと整列し美しく並んでいました。
猫好きで招き猫好きでもある私は、その思いがけない光景が楽しくてテンションが上がり、あまりのワクワクさを連れにたしなめられた記憶があります。
一人で訪れていたらならば、周りに遠慮することなく大小様々な招き猫たちを抱えて連れ帰ったでしょうが、我慢して一つに絞り大事に持ち帰りました。
シンプルな絵柄で一番楽しそうな顔つきの子を選んだのだったと思います。

It was 20 years ago I visited Takasaki in Gunma.  Things went well fast and we’re free to go for tourist spot, so we did.  We went to Takasaki Kan-non, if I’m correct.
Not sure of what the precincts looked like, whereas the approach to the shrine was memorable.

In the middle of slope, lushly green, there was a branch store selling lucky cats.  Cats are aligned perfectly from small size to big size on the table.  I, as a cat lover and am also lucky cat lover, the moment was too pleasing and got too excited that my friend scolded me.  I barely kept myself and bought only one, however If I were alone, without any hesitation, I would have hold many of them and went home with them.  The one whose been chosen is the one who had most simple paint job and with the happiest facial expression.

連れ帰ったこの子はその後、モチーフとして作品にちょくちょく登場します。
家には招き猫が何匹かいますが、登場するのはいつもこの子です。

He often time appears in my work.  There are other lucky cats at my house, but indeed he’s the only one in my work.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後姿もなかなか良いです。(20年前のものなので、汚れはご容赦ください)

Not only the front side he’s good, also his back side.  Don’t worry about the dirt, he’s 20 years old.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ご存じの通り、高崎は『だるま』が有名です。高崎の招き猫はだるまと同じ製作方法のいわゆる張り子で作られており、質感だけでなく筆使いもだるまを彷彿とさせます。
絵柄もクオリティーも個体によってまちまちですが、どれも愛らしく魅力あふれる伝統工芸品です。

嬉しいことにこの子は人気者で、暇を見つけてはチマチマと小さな招き猫を描いています。

Takasaki is known for “Daruma” production, which the cat is been made in the same way, papier-mache.  Not only the texture it reminds of Daruma, but the touch of brush strokes does and make every piece unique.  It’s adorable and attractive Japanese traditional craft.

The good news is I’m not the only one who love him, I draw him little by little when

there’s free time.

 

 

 

 

 

描いた顔は作者に似ると言われますが、描画力の無さと相まって可笑しみのある顔になってます~。

SM’art展の開催日が変更になりました

2つの展示の開催日が変更になりました。

「15 ème Salon Méditerranéen d’ART Contemporain d’Aix-en-Provence2021」
(2021年度 LE SM’ARTエクス・アン・プロヴァンス現代アートサロン)

新たに発表された会期 2021年9月23日(木)~9月27日(月)10:00~20:00
(木)は日中はプレオープンのため一部ブースは閉鎖、夜間はヴェルニサージュのため午後7:00以降に招待客のみ入場
(金)は各出展者による関係招待者中心の制限入場あるため、来場者が限られます
(土)(日)(月)は通常オープン

入場有料(一般予定10€)

会 場  :エクスアンプロヴァンス、PARC JOURDAN
(パルク・ジュルダンエクス・アン・プロヴァンス都市緑地公園)

 

延期になっている2020年のSM’art展で発表予定ただった作品は、下記での展示発表になります。

Le Salon international d’art Contemporain Art3f Haute-Savoie Rochexpo 2021
( 2021年度オートサヴォワ・ロシュエキスポART3F国際現代アートサロン)

展覧会場 : Rochexpo – Hall A(フランス・ロシュエキスポ国際見本市会場・ホールA)
所在地: 59, Rue des Centaures 74801 La Roche-sur-Foron , France

最新の展覧会期  :  2021年10月8日(金)~10月10日(日)
初日は一般有料入場者も入場可能なヴェルニサージュ(内覧会)
入場有料(一般10€)

※会期中には感染対策を十分に取った上で、場内ガイドツアーやコンフェランスなど各催事が随時開催の予定ですが、10月の現地の状況によっては新型コロナ対策として、PCR検査陰性やワクチン接種などの証明書所持者を対象とする場合があります。

今までご縁のなかった場所での展示ですので、どの様な反応があるのかとても楽しみです。

フランスでの今月以降のコロナ感染予防対策の緩和政策が成功を収めると同時に、ウィルス接種が予定通りに進むことが前提ですので、まだまだ安心は出来ませんが、無事開催されることを祈るばかりです。

ご担当いただいている皆様には、延期続きでお手数をおかけしておりますがよろしくお願い申し上げます。

オーバルの額

4月に入り今までとは生活が一変、自由な時間が増えました。
次の仕事が見つかるまでの束の間、あれこれと手を出して楽しんでいます。
入手したまま積読状態だった読書から始まり、金継ぎ、洋裁や小物づくり、外壁のレンガ積み、伸びっぱなしだった植物の手入れ等々。なかなか会えなかった人にお会いすることもできました。(ちゃんとウイルス感染予防対策していますのでご安心ください。)

そんな中、久し振りに水彩画を描きました。
透明水彩を使うのが久し振り過ぎて、透明水彩の感覚を忘れてるなぁ~と思いつつの制作でしたので、稚拙な感じになってしまいましたが描くことは楽しかったです。

描いたのはオーバルの額に入れるための絵です。
その小振りな楕円の額は、初めてフランスを訪れた時にとてもお世話になった三澤直也さん恵美子さんご夫妻が、パリの蚤の市に連れて行ってくださった際にご購入されたもので、その場で「何か描いて」と渡されていたのですが、長い間そのままになっていました。

小さなサイズですが、一応パネルに水張りして描きました。
お預かりした当初から一緒に訪れた場所を描くと決めていましたので、透明水彩の感覚を確かめながらとは言え、取り掛かるとトントンと出来上がっていきました。

しかし、パネル上の四角い紙で見ていた時には思いも寄らなかったのですが、いざ絵を額にはめ込んでみたら想像していた印象とかなり違ってしまいました。
予想以上に空間がありません、ノルマンディーの空の広がりがどこかへ雲隠れしてしまいました。

額はとても素敵なのですが・・・。
楕円、難しいです。

額の裏側から釘をガンガン打ってしまったので、もう入れ替えは利かなそうです、ごめんなさい。

お世話になったお礼を、やっとお渡しできました。

個展、無事終了しました

Gallery Mozartでの個展(2021年1月18日〜23日)が、無事終了しました。

コロナ禍の大変な時期だったにも係わらずお越しくださった皆さま、心より感謝申し上げます。
モデルをしてくださった方々を始め、お世話になった沢山の方にお目にかかれ、
懐かしく嬉しくありがたいと思うと同時に、時のながれをしみじみと感じました。
赤ちゃん連れだったり、ご結婚の報告をいただいたり、
関わりのあった方がどんどんと立派になられていく様を、ありありと実感した一週間でした。

少し前の作品から近作までを展示しましたが、近作の水鏡シリーズの方が好評だったようです。
水鏡シリーズを描くきっかけになった作品について、私の拙い説明に耳を傾けていただき、ご共感いただけたこともとても嬉しく思いました。
水たまりへの興味は未だ尽きませんので、もう暫く続きそうです。

ある日の夕方、一番奥に展示していた作品の「雨煙る」について、
「これ鉄板だよね、私もこれよく使うけどね~」と感慨深そうに可笑しそうにご覧になっていた方があり、
お話しを伺うと工事現場で働いていらっしゃる人だったのは、印象深く楽しい出来事でした。

今回は、主に今まで過ごしてきた勤務先に関係する作品をピックアップして展示しましたので「退任展?」と色々な方に言われましたが、やっと自分の時間ができるこれからが活動の始まりだと思っています。
引き続き、よろしくお願い申し上げます。

 

緊急事態宣言が発令されていたので行けなかったという声を聞きましたので、展示の様子をあげました。
一番最後のオブジェは、私が粘土で作ったキクジロウ(うちのネコ)を、ガラス作家さんがガラスに置き換えてくださったものです。箸置きとして作りましたが、嬉しくて先ず筆置にしてお披露目してみました。
個展が終わった今は、しっぽに菜箸が置かれ、頭にはお玉が被さったりしています。