フランスでのアートフェアのご報告(2会場)

明けましておめでとうございます
本年もよろしくお願い申し上げます

新たな年に変わりましたが、昨年2021年10月に開催されたアートフェアで大変嬉しいことがありましたので、是非ご報告したいと思います。

一年半延期されての開催でしたので、遠方のフランスで発表できただけでも幸せに思います。
コロナ禍の中での開催のため、ご担当いただいた方々は大変だったと思います。ありがとうございました。

先ず、10月8日から3日間開催されたオートサヴォワ・ロシュエキスポART3F国際現代アートサロン(Le Salon international d’art Contemporain Art3f Haute-Savoie Rochexpo 2021)についてです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

開催場所となった国際見本市展示場「ROCHEXPO」は、スイスに近いアルプス山脈の麓にあるラ・ロシュ・シュル・フォロンというフランスのコミューンにあります。
関係者の方から「絵に満ちている湿気を含んだ静かな空気感が、このアルプスの麓の朝の空気感と同じ雰囲気を持っていて、この地に来るべきしてきた作品だった」とのご感想をいただきとても嬉しく、ラ・ロシュ・シュル・フォロンでこの絵を展示できたことは、とても良かったと思いました。

そして、一枚の絵をご購入いただいた方からギャラリーに届いたメールに、

「(私の絵は)幼少期を過ごした地の幸せと喜びに溢れた日々を思い起こさせてくれるようで、毎日鑑賞することが出来ることに心からの喜びを感じています。作品の様々な色彩の柔らかさが沢山の平穏と幸せをもたらしてくれます。ありがとうございます。」と綴られていたそうです。

こんなに作家冥利に尽きる言葉があるでしょうか。
リップサービス込みだとしても、これほど嬉しい言葉は他にありません。
「こちらこそありがとうございます!」です。

昨年、私の生活環境は大きく変わりました。26年間務めた職場を辞め、作品制作三昧の日々を過ごす予定でした。しかし悲喜こもごも色々なことがあったり、様々な制約があったりで制作に集中でず、自分に自信のない私は、このまま絵を描き続けていても良いのだろうかとモヤモヤとした気持ちの堂々巡りが始まり、思い悩み、制作がままなりませんでした。
そんな中この言葉をいただき、心が震え涙がこぼれました。
このまま続けてもいいんだと、背中を押してもらった気がしました。

どんなに思い悩んでも、私が描く内容は変わらないし変えられないことは分かっているのに、鬱々とした気持ちを切り替えることが難しかったので、前向きな気持ちになれたことをとてもありがたく感謝しています。

 

次に、10月14日から開催されたLE SM’ARTエクス・アン・プロヴァンス現代アートサロン(15 ème Salon Méditerranéen d’ART Contemporain d’Aix-en-Provence2021)についてです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

公式プログラムに大きく掲載していただきました、嬉しい限りです。

展示運営委員長の方のご意見を、人伝ですが伺うことができました。テーマやコンセプト、私の表現する思いをしっかりと汲み取っていただいていており安心しました。「これからもアートファンを楽しませる水と光の表現を見せ続けてくださることを願っています」とのお言葉もいただき、大変光栄に思います。

そして散歩するネコの絵「夏の空」が、フランスの子供達にも多くの笑顔をもたらしたと聞き、しめしめとひそかに喜んでいます。この絵は、構想が浮かんだ時も制作中もニヤリとしてしまうくらい愉快でしたが、展示でも楽しめた訳です。

年も新たになりました。今年は、作品だけでなく自分自身にも誠実に向き合う年にしたいと思います、勿論他人にも。
今年もよろしくお願い申し上げます。