LE SALON 2023に出品します

来年2月に開催されるLE SALON展に出品します。

展示する作品は、昨年エクサンプロバンスでのアートフェアに出品し、2021年7月16日付のブログにも掲載している作品「雨の音」をさらに発展させたものです。

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『冬の冷たい雨が、
木々の枝に、路上に、そしてコートに浸み込んでゆく。
それは心の中にまで染み込んでいくようだ。』

色の重なりで寒さを、透明の重なりで影を表現することを試みました。
影は、モノとして存在するのかしないのかと自問しつつ、
1/fの揺らぎを視覚で感じる方法はあるのだろうかと思い巡らせながら描きました。

“Cold of rain in winter drops onto tree branches, to the ground, and to my coat as if it soaks into my heart.”

Overlapping colors after colors for the expression of coldness, and overlapping transparency for shadows, asking to myself does shadow exist as a thing or phenomenon.  Or is it possible to “see” 1/f.  Wandering around my thoughts while painting.

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上↑にあげた絵と文章は、前述の通り2021年7月16日付のブログに掲載したもので、ルサロン2023展で展示する作品の元になった作品と、そのテーマやコンセプトについて書いた文章です。

このF15 号の作品では、足元や地面に焦点を絞って描いていますが、今度のルサロンで展示する作品は、もっと大きく捉えた構図で絵のサイズもF30号です。
厳冬の灰色の雲に覆われた空や、その空の下にある冷たく湿った繊細な空気と、それを映し取った濡れた地面のその寒々とした空気感を感じ取っていただけると嬉しいです。そしてその寒さの中で、足を地につけて淡々と生きている人(画中の人物デッサンがちゃんと立っているという意味ではなく)の生き様など思い描いて頂ければ光栄です。

今回の絵も、近いうちにHPにアップする予定ですが、写真ではなく現物をご覧いただきたいと思ってもルサロンの会場は遠いので、いつか日本でも展示できたら良いなぁと思っています。

 

会期:2023年2月14日~2月19日

会場:Grand Palais Ephémère(グランパレ・エフェメール展示場)

住所:Av. Pierre Loti, 75007 Paris

 

お近くにお越しの際は、お立ち寄りいただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

※元になったF15号の絵は、来週10月7日から始まるマルセイユで開催されるアートフェアでも展示します。