バンケティングハウス

ロンドンにあるホワイトホール宮殿のバンケティングハウスに行ってきました。
1620年代に建てられた建物で、1階は、連なる白いアーチが光りに照らされて、居るだけで胸が高鳴る空間でした。そして2階ホールにあるルーベンスの天井画は圧巻でした。

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ここではホールの床に置かれた大きなビーズクッションに寝転がるように身を沈めて、ゆっくりと天井画を眺めることが出来ます。
鑑賞中、イメージの翼が広がって、中央に描かれた王の戴冠を現していると思われる画中の人達と一緒に空間を飛翔し、天に昇っている感覚になっていました。
つまり長々と鑑賞しすぎて、いつの間にか目が閉じてしまっていた訳です。一緒に行った友人に目撃されてしまいました。f^_^;)
自分が、そばにパトラッシュはいないけど、憧れのルーベンスの絵を見て天に昇って行ったネロみたいだなぁと可笑しくて、「不敬にはならないよね~」と自分に言い聞かせました。
上流階級の人達が、着飾って晩餐会や舞踏会を行ったホールの床に、庶民中の庶民である私が寝転がって絵画鑑賞をするなんてと思うと、ニヤリとしてしまいます。ルーベンスの本物を寝転んで見るなんて、日本では考えらないと感激しました。
怒涛のようなロンドン観光で、ここだけはゆっくりと心ゆくまで鑑賞出来たのは嬉しいことでした。